しっとり食感、とにかく美味しい、
べにまさり殿も畑で暮らしています。
べにまさり。
たまたま、近所のスーパーで売っているのを
見かけて、焼き芋にして食べたんです。
いつも「べにはるか」「安納」
「シルクスイート」くらいしか
置いてないのに、
「べにまさり」
という芋が置かれていたのです。
初めは、
なんじゃこの芋は、べにはるかの
旦那さんなのか?
とか思ったりしたものです。
新しい芋と出会うと、
「これ、本当に美味しいのかな」
って不安になりますよね。
僕も不安になりました。
「ベニはるかの方が美味しい、
シルクスイートの方が美味しい」
って、まさり殿を食べたことがないのに、
そうやって決めつけて、
買わない理由をみつけていくんです。
僕はいつも平穏な明日が
今日と同じように続いて欲しい
と思っていて、
それが芋選びにも反映されていた
ことに気づきました。
こうやって暮らしていると
芋選びに失敗することはないんです。
絶対。
一度食べたものがあって
それが美味しかったのなら、
もう一度食べればいい。
新しいものを食べて
「不味かった、損した」
って気分を味わうよりは、
いつもの芋を
いつもどおりに味わう。
これが、一番、
安心・安全
なんです。
でも、その選択の陰で
失われていくものがあります。
新しいものとの出会い。
驚き・発見。
こういう、知的好奇心を
満たされるような出会いは
どんどん減っていくわけです。
なので、
僕は、「べにまさり」
を買わずに、家に帰ろうと
しました。
ところがです。
冷静に考えてみたのですが、
新しい家を買ったり
車を買ったりパソコンを買ったり、
大きな買い物と比べたら
芋って小さな買い物で
新たな冒険ができる、
すごいやつじゃないかって
思い改めたんです。
新しい車を買うのも、
ワクワクを買っているような
もので、
芋を買うのも
ワクワクを買っているような
もで、
その点では一緒で、
方や数十万数百万円、
方や220円(税込)
僕は、
一体、何に悩んでいたのだろう、
と我に返って、
べにまさりを
買い物かごに入れたわけです。
たかだか、
芋一個の選択ですけれど、
僕はあの時、
あの芋を買って良かったって
思います。
まなべ農園でも
いろんな品種があって
食べたことないものも
あったりすると思います。
けれど、
食べたものないものを
食べようとする勇気、
挑戦する勇気を
僕は応援します。
そして、その勇気が
決して間違ってなかった、
食べて良かったと
思えるようなお芋を
届けてゆきます。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
その時べにまさりを選んで良かったね。
まさり美味しいもんね。