今日お伝えしたいのはこの一言です、
『トマトのタネとりをしたよ〜』
です。
タネ採りというのは、少し手間がかかります。
なにと比べて手間がかかるのかというと、
『タネを買ってくること』と比べてです。
タネはホームセンターでもどこでも
売っている時代になりましたから、
お金を出せば買えるのです。
お金さえあれば一瞬で自分の手元に
届くシステムなのです。
一方、『タネを採る』
と言いますのは、
1.自分の農園で育った野菜から
2.自らの手で
3.採種する
のです。
そうです、まずは、
タネを蒔くことから始めなければ
タネ採りはできないのです。
まず初めの一歩の
タネを蒔くタネはどこからゲットしてくるかと
いえば
・買ってくる
・誰かからもらう
の選択肢となりますが、多くは
・買ってくる
ことになるでしょう。
ですから、
いずれにせよ、
お金を出してタネを買える時代
というのは素晴らしいことでもあるのです。
そして、
何より、
『自分が買いたい野菜のタネ』
が地球上にまだ誰かの手によって
採種し続けられていることにも
敬意を払わねばなりません。
今回、タネ採りしたのは、
トマトです。
トマトにも品種が様々ございまして、
私が採用したのは、
【1891年日本導入、ポンデローザトマト】
というトマトです。
ちなみに、その100年後に私が生まれています(1991年)
まぁ、
トマト氏は128年の歳月を経ているわけです。
そのあいだ、誰かが
ポンデローザ氏のタネを毎年(多分)毎年
採種してくれていたからこそ
現代の私が畑に蒔くことができました。
ということでこれがステップ1の
畑でトマトを栽培するです。
去年の2018年にもタネ採りましたので
これが人生で2回目のタネ採り儀式です。
儀式といっても
小豆を炊いたり
焚き火をしたりするわけではなく
なんとなく儀式のムードがあるような氣がして。
さて、続いてのステップ2。
自らの手で採種する。
これがまた大変なのかもしれません。
なぜなら、世界中で私は私しかいないからです。
他の人に100万円あげるから
代わりにやっておいて
というわけにはいかないのです。
(もし私が億万長者になってこのような
態度をとっているようであれば、時々遠くから
叱ってください)
ということは、
自家採種というのは
栽培者という人間がいてこそ成り立つのです。
どのトマトからタネをゲットするのか
は自分の目に委ねられているわけです。
野菜って本当によく見ても見なくても
一本一本 姿が違うのです。
実のつき方や成長のノリ
など様々で
さらには、
2019年というこの年は一生に一回しか
ない年です。
それは私にとってもトマト氏にとっても。
今年という天候は今年しか味わえないのです。
今年は、夏が来るのが遅かったです。
寒い日が続いたり雨が多かったり
しました。
一方昨年は、激猛暑で死ぬほど暑かったです。
このような天候の中を
この畑で
栽培者とともに暮らすトマト氏は、
世界で一つしかないのです。
ゆえ、こういった営みを
手間っちゃ手間に
感じる人もいるのかもしれません。
で最後のステップ3、採種する
ですが
これは完熟トマトから
タネだけをとりだして
(残った果肉はトマトスパゲティにして
)
しばらく食品袋(ジップロック的な)、
ものに入れて発酵させて、
のち、水でシャバシャバ洗って
十二分に乾燥させる
ということです。
本日は、風も強く、氣温も高かったので
いい具合に乾燥できました。
で、
タネぼぅる
というのは、
水でシャバシャバ洗った後に
水切りをしたら
タネぼぅる
みたいな形になったのです。
おそらくこれだけのタネから
たくさんの数のトマトが生まれます。
具体的な数が知りたいですって?
私にもわかりかねます。
だいたい15個くらいのトマトから
タネを採種しました。
後もう一回、トマトが寒さで枯れたら
タネをとろうかと思います。
今日はこんなところです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
=まなべ農園 真鍋和孝=
更新情報
2022/08/13
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