この話は、【前編】【後編】に分かれています。
今回は【後編】です。
前回はこちら↓
前回までの話をさらっとおさらいすると、
今新しい主役となりつつある
(もうなっている)
「べにはるか」という新鋭の芋。
そして、べにはるかが生まれる前まで、
その主役(今もですけれど)
「ベニアズマ」という芋を
紹介しました。
おそらく、みなさん馴染みのある
芋だと思います。
しかし、新しい芋の誕生は、
それまで暮らしていた芋の衰退をも
時には意味することになります。
芋の衰退が起きると
美味しいのに、
手に入らなかったり
美味しいのに、
みんなが知らないままだったり
と芋ロス問題が発生する、
という話をしていました。
芋ロス問題の解決には、
生産者、消費者が
それぞれ
栽培したいものを栽培し
食べたいものを食べる、
相互関係の構築が必要です。
私は生産者であると同時に
消費者でもあるので、
自分が食べたいものを栽培することが
芋ロス問題を解決することに繋がっています。
またそれを販売することで
世の中で芋ロス問題に苦しんでいる
人々に希望の芋を届けることが
できると確信しています。
・
・
・
では早速、隠れた名芋を
ご紹介します。
その名前は、
ベニコマチ
です。
私は今年になって初めて耳にした
芋です。
でも知っている人は普通に知っていて
知らない人は知らないです。
当たり前の話ですね笑
なにはともあれ、
こちらの図をご覧ください。
これは、まなべ農園で暮らしている芋の
家系図の一部です。
家系図というのは、
交配履歴のようなものです。
「べにはるか」
「ベニアズマ」
「ベニコマチ」
それぞれいらっしゃいます。
ここでもう一つの情報を加えてみます。
それぞれの芋が品種登録された年です。
「べにはるか,2010」
「ベニアズマ,1984」
「ベニコマチ,1975」
さらにここでもう一つの情報を
加えてみます。
作付け面積の推移です。
品種名/年 | 昭和60年 | 平成24年 | 平成28年 |
べにはるか | 0ha | 2,037ha 5.3% | 3,637ha 10.1% |
ベニアズマ | 1,436ha 2.2% | 7,358ha 19.0% | 6,809ha 18.9% |
ベニコマチ | 2,266ha 3.4% | 37ha 0.1% | 17ha 0.04% |
* %は、その年のその品種が全体のうちどのくらい栽培されているのかの割合*
**農林水産省、かんしょの品種別作付け面積の推移より**
ベニコマチがなぜ
隠れ名芋なのかというと、
・今やほとんど栽培されていない
(理由の一つに病気に弱く収量が安定しない)
・ベニアズマとべにはるかは交配履歴をみても
近いのに、ベニコマチは離れ離れ
とはいえ、
ベニアズマとベニコマチの両方とも
コガネセンガンを父親とし、
ベニアズマは母親に関東85号
ベニコマチは母親に高系14号
としている点も見逃せません。
私は、まだツクバコマチを
食べたことがないのですが、
「アズマよりコマチの方が好き」
という声もネット上には
転がっています。
2020年とても楽しみな
芋の一つでもあります。
ということで、
ベニコマチ
の紹介でした。
おしまい。
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