キジについてお話しする前に、
農作物の野生鳥獣害の被害額を
確認しておきます。農水省によれば平成28年度の農作物被害については、
被害金額が約172億円と報告されています。
参考サイト:http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_zyokyo2/h28/180119.html
イノシシやシカなどに作物を食べられて、市場に出荷できず
損害を被っているのが日本の農業の現状です。
まなべ農園も例外ではありません。
中山間地域に畑がありますのでイノシシ、シカ、クマ、たぬきなどなど
たくさんの野生動物と付き合っていかねばなりません。
地主さんやご近所さんの話によると
「昔は、こんなにイノシシやシカが畑に入ってくることなかったんやけどね」
と仰っていました。
住む人が居なくなり、里山の整備が追いついていない中、
動物もどんどん縄張りを広げていっているのかもしれません。
当農園で狙われる作物は、かぼちゃ、さつまいも、と予想しています。
囲いや柵を設けたりして被害を最小限にとどめたいと思います。
さて、本題のキジについてお話しいたします。
当農園周辺でもウロチョロしている光景を見かけます。
可愛らしいし、人間に体当たりをして襲ってくることはないので
安心して観察することができます。
とは言え、農水省のサイト:鳥類の基礎知識http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_manual/h20_03a/pdf/data1.pdf
を参考にすれば
被害の特徴と痕跡:ハト類と同様、大豆の出芽期に子葉を食 べる。全国的な被害はハト類より少ないが、体が大きいので、 侵入された畑では大きな被害となる。
とのこと。
ガビーん。
まなべ農園、ガッツリ侵入を許しています。
キジも豆食べるんや。
そりゃそうですよね。鳥ですしね。
完全に油断していました。
本日見かけたキジは先日、白小豆を蒔いた畑だったのです。
白小豆は他のタネと比べて発芽する確率が低いです。
ただでさえ、発芽しない可能性もあるのに、せっかく芽生えたものを
食べられたら困ったもんです。
とは言え、
桃太郎が鬼退治に家来として仲間に入れた鳥。
鬼を退治できたのですから、
イノシシを退治することなど朝飯前でしょう。
ですから、
当農園ではキジを仲間にできればいいなと思っています。
とはいっても、野生の鳥ですので吉備団子を与えることはできません。
暖かく見守りながら勝手に仲間になるのをじっくりと待ちたいと思います。
今日は、じっくりとキジを観察してみました。
見かけるのはオスの方でメスはあまり見かけません。
くぇーんけぇん!!
と鳴きながら羽をバサッとばさつかせませす。
私の中では、翼をばさつかせた時に、5メートルくらい羽ばたきながら
移動しているものと予想していました。
しかし、観察結果、
5ミリ
くらいしか動いていませんでした。想像の1000分の1しか移動していませんでした。
この行動はホロ打ちと呼ばれ、メスに自分の存在をアピールしている
そうなのです。
ちなみに私は、キジが飛んでいる姿をみたことがありません。
車に乗ってキジを道路で見かけても
歩いて逃げるだけで、飛んで逃げることはありません。
何で飛ばんの?
と不思議に思っていました。
歩くのが好きなのですね。
しかし、いざとなったら翼を使い
空高く舞い上がり、鬼を蹴散らしたように
イノシシも退治してくれるでしょう。
今後の活躍に期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
追記:
キジつながりで言えば、最近、作業ズボンが破けた。
このズボンの生地はほんと頑丈だった。
6〜7年前から使用し、通学、山登り、畑仕事、プライベート
様々な場で活躍してくれた。総着用時間5000時間は余裕で超えているだろう。
本当にありがとう。
まぁ、まだまだ使えるからまだまだ履きますよ。