タネはお金を出せば買える時代になりました。
なぜ、わざわざ手間をかけて自家採種するのかについて
述べます。(何が手間なのかはここでは触れません)


自家採種って??

作物を栽培するには、
タネを植えなければなりません。

ではそのタネはどこから入手してくるのでしょうか?

2通りあります。

タネを買ってくる

もしくは、

自分の畑でタネを採る

のどちらかです。
 
 

 

 

写真にあるのは2018年度自家採種した一部。
ポップコーン(黄、小豆色、虹色)小豆(大納言)、トマト(アムールタイガー、ぽんデローザ)、オクラ(島) 、かぼちゃ、ベージュ小豆、茄子(しんくろ)

それ以外にもタネを貰うこともあるのですが
今回は触れません。

ここでは後者の
自分の畑でタネを採る
行為を自家採種と定義します。

タネを買ってくるか
自家採種するかは
手段の話です。

どちらが偉いという話ではありません

手段は目的があってこそ生きるものです。

農家さんの経営方針なり
経営理念がまずあって

うちの場合は
タネを買って来た方がいい

うちの場合は
自家採種した方がいい

となるわけです。

私は他の農家さんの経営理念は
尊重されるべきであると考えます。

ですから、

他の農家さんのことは分かりません。笑

あらかじめ断っておきます。

 

まなべ農園の場合

先ほど、
まなべ農園では自家採種している

と申し上げました。

しかし正確には、

自家採種しています。

つまり、

タネ屋さんからタネを買うし

自分の畑でもタネを採る

ハイブリッド方式を採用しています。

まなべ農園の目的って??

 

全ては美味しい野菜のために。

です。

そして、

食卓に笑顔を届けるのが
仕事です。(笑いある食=笑食)

まとめると

楽しさと美味しさ

私はその両方を追求していきます。

ですから、

自家採種することが

美味しさや楽しさ

タネ屋さんからタネを購入することが

美味しさや楽しさ

に繋がってくるわけです。

自家採種の特徴

自家採種は野菜の一生を見届ける行為です。

野菜はタネを残し

子孫を残すために生きています。

一粒のタネから芽を出し

成長し、

花を咲かせ

実をつけ

タネを残し

枯れていきます。
 
 
食卓に上がる食べ物は

野菜の一生のうちのほんの一部の行為

実をつける

場面です。
 
 
映画で例えるなら

物語の中盤ですね。

私たちはその物語の中盤を観て(食べて)

 
美味しい〜
 
 
と言っているわけです。

ただ、

映画って

始めからクライマックスまで見届けて

面白かった〜

と感じるはずです。

タネ(太古の昔から引き継がれて来た)

を私がまくことで

映画が始まります。
 
 
芽を出し

成長し

実をつけ

タネを残す・・・

 
野菜が本来持っている魅力を
引き出すためには、
 
この過程を自分の目で観ることが大切だと考えます。

それがあって初めて

消費者の方に美味しさを伝えられる

ものです。

故に、

自家採種は、

野菜の一生という映画を

自分の目で観ることができる

特徴があるのです。

ちなみに、私の自家採種歴は

エピソード1が始まったばかりです。
 
 

 
 
タネはその土地に馴染んでいきます。

農家さんの畑に馴染んでいきます。

まなべ農園で自家採種したタネで

まなべ農園で栽培した野菜は
 
 
世界でただ一つ
 
 
まなべ農園でしか味わえません。

(とここでは申し上げておきます.意味深…)

タネを買うことの特徴

私が考える野菜の美味しさを

決める大切な要素に

野菜の品種

があります。
 
 

例えば、じゃがいもなら

男爵とかメークイン

と言った形で売られていますよね。

じゃがいもだけでなく、

トマトにもかぼちゃにも
サツマイモにも

全部の野菜に

品種があります。
 
 

各タネ屋さん(種苗会社)は

品種改良を繰り返し

より美味しい

品種を研究しています。

これも太古の昔から

人類が繋いできた歴史です。

長い時間、手間と労力をかけて

開発されているのです。
 

私は、ずっとずっと前(100年200年前)の

時代のトマトより

今の時代のトマトの方が美味しいと思います。
 
  

トマトに限らず

あらゆる野菜においてです。

そして、

お金を出して買うことのメリット

お金を出してタネが買えるということです。

お金を出してタネを買えること自体が

もう、すでに素晴らしいことなのです。

なぜなら、

自家採種しなくても

タネを植えることができるからです。

「あ、この野菜の種まきたいな」

と思ったら、

お金を出して買って、その年のうちに

まくことができます。
 
 
これはもう本当に素晴らしいことなのです。

自分の栽培したい野菜のたねを

まくことができる、

これほどしあわせなことはありません。

 
 
例えば、昨年、まなべ農園では

4種類のナスを植えました。

・新黒なす
・カレーなインド(トキタ種苗さん)
・炒めて台湾(トキタ種苗さん)
・グリルでイタリア(トキタ種苗さん)
・揚げてトルコ(トキタ種苗さん)
・千両二号(タキイ種苗さん)

すみません、

6種類でした(笑)
 
 
各々形も味わいも違って

栽培者としても楽しいし

消費者としても楽しめるのです。

以上、
タネをタネ屋さんから

買うという特徴です。
 

したらば、全部買えばいいじゃん?

 
おっしゃる通りかもしれません。

でも、それでは、

楽しくないのです。

自家採種の特徴は

買うことでは味わえません。

逆もしかり、

タネを買うことの特徴は

自家採種では味わえません。
 
 
故に両方の手段を使うことにしています。

なんのためにか。

繰り返しになりますが、

全ては美味しい野菜と
笑顔ある食卓(笑食)のためです。
 
 
そして、

自分の農園でタネを保存しておく

という行為は、

本当になんかあった時のために

必要なことなのです。
(深くは触れませんが)

 
最後に私の好きな世界観を紹介して
この投稿を終わりたいと思います。
 
 
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
 
 

中尾佐助著
「栽培植物と農耕の起源」より

 

ー引用はじめ

“「文化」というと、すぐ芸術、美術、文学や、学術といったものをアタマに思いうかべる人が多い。農作物や農業などは”文化圏”の外の存在として認識される。

しかし文化という外国語のもとは、英語で「カルチャー」、
ドイツ語で「クルツール」の訳語である。

この語のもとの意味は、いうまでもなく「耕す」ことである。
地を耕して作物を育てること、これが文化の原義である。

これが日本語になると、もっぱら”心を耕す”方面ばかり考えられて、初めの意味がきれいに忘れられて、枝先の花である芸術や学問の意味の方が重視されてしまった。
しかし、根を忘れて花だけを見ている文化観は、根なし草に等しい。”

 

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