前回(2020年5月)に引き続き、
今回(2020年6月)も「世界標準の戦争と平和」
講座に参加したのでその感想を書きます。

*2020/07/05更新スマホで表がみやすいように調整しました*
 
今日取り上げた部分は、
第五章「普遍的な見方」です。
 

 
前回までのお話はこちら↓

第二回 世界標準の戦争と平和〜初心者のための国際安全保証入門講座を受講しました

【感想】第三回「世界標準の戦争と平和」zoom講座に参加しました

【感想】第四回「世界標準の戦争と平和」zoom講座に参加しました

 

毎度、面白い話ばかりで
国際関係という真面目な題材を
扱っているのにも関わらず、笑いが沸き起こる
(と言ってもzoomなので他の参加者の反応は
 わからないのですが笑)
講座でした。
 
今回取り上げたのは、
「普遍的な見方」です。
国際関係に限らず、世の中のニュースが
流れた時にも応用できるポイントを
お話ししてくださいました。
 
ポイントは
(A)〜(L)までの12項目あります。
 
詳しい内容は本を確認してください。
今回は、
 
実際のニュース記事をみて、
どのように現実を捉えればいいのかの
練習をしてみたいと思います。
 
取り上げる記事はこちら

尖閣周辺で中国公船が領海侵入 
日本漁船に接近 政府「繰り返し厳重に抗議」
 

菅義偉官房長官は3日の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海内で2日から中国公船が日本漁船に接近する動きを続けているとして「外交ルートで中国に厳重に抗議し、速やかに領海から退去するよう強く求めた」と明らかにした。

 菅氏は「中国公船は現在も領海内にとどまっており、2日から現場海域で海上保安庁の巡視船が領海からの退去要求を繰り返し実施している。日本漁船の保護の観点から、周囲に巡視船を配備し、中国公船と日本漁船の間に入ることによって安全を確保している」と説明。「東京と北京で、局長、公使レベルから繰り返し中国に厳重に抗議し、日本漁船に接近しようとする動きをただちにやめ、速やかに領海から退去するよう強く求めている」と述べた。

 尖閣諸島周辺では4月以降、80日間以上連続して中国公船の活動が確認され、日本漁船を追尾する例もある。【秋山信一】

引用元:https://mainichi.jp/articles/20200703/k00/00m/010/119000c
毎日新聞2020/7/3
 
 
私はこの講座を受ける前まで
このような報道を見ると、
「なんやねん、中国のやつ、ムカつくなぁ」
と思っていました。
(普遍的な見方(K)「好き嫌い」「善悪」「勝ち負け」などの
価値判断は現実の理解を邪魔する敵である)
に反しています笑
 
そして、中国が尖閣諸島をぶんどってしまうのではにか
という危機感も抱いていました。
 
しかし、この講座を受けて、

  • なぜ中国はこのような行動を取るのだろう?
    (普遍的な見方D:自国の視点だけから考えていてはいけない。
    相手国の視点から見れば、同じ現実でもどう見えるのかを考える。)
  • 領海は国際法上、どのように捉えられているのか?
  • 中国と他の国(台湾、韓国、アメリカ)との関わりは?
    (普遍的な見方C,I:100年単位、世界地図単位のビッグピクチャーから
    現実をみる,2国間での政策は、他国との関係にも影響する。世界は
    2国間ではなく、多国間で成り立っている。)

 
と考えるようになりました。
 
ニュースをみて感情的になっていたのが
理性的に現実を理解しようという姿勢に
変わりました。
 
私は、これまで、
現実をどのように解釈すればいいのか、
という物差しを「自分の視点」しか
持ち合わせていませんでした。
学校教育でもそうした物差しを教わった
覚えがありません。
(授業で寝ていたのかも)

しかし、
この講座を通じて、
現実をこのように解釈すれば
どうなの?という「物差し」が
自分の中でたくさん増えてきました。
 
物差しはいろんな種類があったほうが
現実を測定しやすいのだと思います。
 
Aという物差しでは測れなかったけれど
Bという物差しを使えばうまく測れた、
 
という具合に。
 
スイカの重さを測るのに、メジャーを
使っていては一生、その重さを知ることは
できません。
はかりに乗せないとスイカの重さが測れないのように
現実を見る目もメジャーとかはかりとか
そういう道具を自分の中で
十徳ナイフ(残念ながらはかりはついていませんが)
のように取り揃えて置く必要が
ある、と感じました。
 
前置きが長くなりました。
 
まず、「領海」
というのが国際的にどのような位置付けなのか
確認します。
 
私は、「領海」に入ることは
「領土」に入ることと同じくらい
罪深いことだと考えていましたが、
どうやらそれは間違いでした。
 
海というのは、
陸から22kmの幅の領海、
領海からさらに22kmの幅の接続水域
接続水域から外の公海という部分に
分けられます。公海は接続水域も含まれます。
つまり、
領海は陸から22kmの幅の部分をさします。
 
公海は世界の公道みたいなもので
沿岸国の許可なく誰でも通行できます。
 
では、領海を通る際は沿岸国の
許可いるのでしょうか?
 
これは自分でも驚いたことの一つなのですが、
領海内であっても、船舶には「無害通航」というのが
認められています。
つまり、
 
悪いこと(武力の行使、漁獲、汚染行為)
しなければ領海も通っても構いませんよ、
というのが国際的な解釈です。
 
領海に入ってきて、
うんこ 😉 とか石油とか垂れ流していたら
それは違反行為でレッドカードを
出されますが、通るだけならどうぞ。
ということです。
 
次に、
 

そもそも中国はなぜ、尖閣諸島に
出没するのか?

 
について考えてみます。

尖閣諸島が欲しいのだろう、
とくらいにしか私の考えでは浮かびません。
 
しかしここで、 

時間軸(歴史をみる)と空間軸(他国とのかかわり)と
いう新たな視点を取り入れてみます。
 
尖閣諸島に近いもう一つの国といえば、
台湾です。
 
中国は台湾は自分のものだと
主張しています。
台湾は台湾で、俺らは北京政府の
ものではない、と主張しています。
そして、その台湾が
尖閣諸島は俺のもの、と主張しています。
 
これらをまとめると、
 
中国からしたら台湾は俺のもの
だとしているので
その台湾が俺のものと主張している
尖閣諸島も俺のものと
主張せねば辻褄があいません。
 
つまり、尖閣諸島は中国にとっては
俺のものみたいなもので、
俺のもの、というのであれば
時々パトロールでもせなあかんな、
というわけです。
 
 
ちなみに台湾での中国漁船の領海侵犯と
拿捕数は、次の通りです
(p202より引用)

  侵犯漁船数 拿捕数
2010年 9199 2872
2011年 7309 1907
2012年 3413 1076
2013年 2312 988
2014年 2982 648
2015年 2076 85
2016年 1376 94
2017年 795 77
2018年 1379 86

といった具合です。
 
日本での中国漁船の拿捕数は
2012~2016の五年間で6隻です。
年平均1.2隻。
先ほどの表でみた数字と桁が違います。
 
日本の報道にしか目がいっていないと
他国との比較ができません。
 
日本はこうなのだけれど
他の国はどんな感じ?
 
と空間軸を広げてみると
状況がわかりやすいですね。
 
どんな理由で台湾に入ってきた中国船も
日本に入ってきた中国船もどのような理由で検挙
されたかは不明ですが、
うんこでも垂れ流していたのかもしれません。 😐 
(普遍的な見方G:事実と願望を混同してはならない。)
 
 
では次に
普遍的な見方E:シグナリングを見落とすな。 
 
について。
 
シグナリングとは、
皆さんも一度はやったことがあると思います。
身近な例で言えば、好きな人とのやりとりです。
ラインのメッセージを送って
既読がついているのに返信がない、
というのは、
送られた側からすると、
 
メッセージは届いているが
それに返事する意思はありません、
 
というシグナリングです。
 
また好きな人にちょっかいを出すのも
シグナリングの一つです。
 
シグナリングとは、
 
実際にやったこと
という目に見えるものもそうなのですが、
 
やれるのにやらなかった
 
というのも重要なシグナリングです。
 
ラインのメッセージが届いているのは
わかっているが返事がない、
というのは、
メッセージを返事できるのに
やっていない、ということ。
さらにその後も3ヶ月も連絡もこない。
 
つまり、これは、
脈なし 😥 ということです。
 
さっさと諦めて新しい出会いを
探さねばなりません。
しかし、多くの人は、
 
願望と事実を混合しがちです。
自分が好意をよせている相手に限って
そんなことはない、
きっと夜も眠れず返信内容を考えて
3ヶ月がすぎているのだ、
と都合の良いように解釈し、
いつまでもその場にい続け、
新しい出会いの機会を失っていきます。
 

 
では尖閣諸島における中国のシグナリングとは
何か?

 
それは、中国は本気になったら
島の一つや二つ占領できる、軍事行動を起こす
という事実を歴史は教えてくれます。

南シナ海でのベトナムとフィリピンとの
やりとりを振り返れば
中国って本気になればここまでするんだ、
ということがわかります。
 
では、なぜ、
本気で恋をした相手は絶対手に入れてやる、
という中国が尖閣諸島では
軍事行動を起こさないのでしょうか?
 
普遍的な見方I:2国間での政策は、他国との関係にも影響する。世界は
2国間ではなく、多国間で成り立っている。
 
 
今まで尖閣諸島問題、というのは、
 
日本↔︎中国
 
の二国間でのやりとりだと思っていました。
 
しかし、空間軸を広げてみると
そこにはたくさんの国が関わっています。
 
中国、日本、ロシア、アメリカ
 
日本と中国だけ考えるのであれば、

日本ー中国
 
という一本の線だけ引けます。
 
しかし世界は多国間で成り立っています。
 
先にあげた4カ国との関わり合いだけを見ても、
 
日本ー中国
日本ーアメリカ
日本ーロシア
中国ーアメリカ
中国ーロシア
アメリカーロシア
 
というふうに、
6本の線が引けます
 
これだけみるべき関係性が
増えたというわけです。
 
尖閣諸島は、
米軍の射爆演習場となっています。
(これも知らなかったことの事実)
 
つまり、
 
尖閣諸島を中国が占領しようと
軍事オプションをちらつかせれば
その背後にあるアメリカの影を
常に気にする必要があります。
 
あの人のこと好きなんやけど
恋人おるゆうてたしなぁ…
という状況に似ています。
 
個人間の関係なら
「そんなの関係ないし」
といいながら略奪愛を成就できる
かもしれません。
 
しかし、
国と国とが関わることは
「そんなの関係ないし」
とは言ってられません。
 
時の政府の
わがままな行動で自国民を危険な
目に晒すことは許されるものではないからです。
 
とはいえ、
相手にへりくだってばかりでは、
 
なんだあの腰抜け政府は。
 
と国民の不安を買うことに繋がり
政権の座からずり下ろされる可能性も
あります。
 
普遍的な見方H:外政と内政は連続して一体である。
 
という物差し使ってを尖閣諸島問題をみてみます。
 
中国は共産党一党の独裁政権です。
共産党支配体制が続くことが国益に繋がることを
国民に納得してもらう必要があります。
 
そのためには物語が必要です。
「中国共産党は欧米や
 日本の植民地支配から祖国を解放した」
「大日本帝国は野蛮な行為を繰り返した」
と国民に教えて、
 
今の共産党の素晴らしさをアピールして
いるのです。
そんな優秀な共産党が
外交政策に対して弱腰な姿勢をとっていたら
国民はどう感じるでしょうか?
 
「共産党って口だけかよ」
 「もしかしたら、実際はへぼいのではないか」
 
と疑問が沸き起こり
現政権への正当性が疑われ始めます。
 
だから、
外交政策は強硬な姿勢、
がデフォルトなのです。
 
内政(共産党独裁の正当性をアピールすること)

外政(尖閣諸島などで強硬姿勢ととること)
とは一体なのです。
 
ふと、 
今の日本の政治のことを考えてみました。
 
フクシマの原発事故は
2011年以来ずっと続いています。
絶望的な現実がそこにはあります。
 
しかし、政府は、
東京オリンピックを通じて、
復興したとアピールしようと
しています。
オリンピック開催と
原発事故の収束とは
一ミリも関係ない話なのですが、
オリンピックで湧き上がると
そうした現実から目を背けさせることが
できます。
 
自分に非がある時、
人はそれを隠そうとします。
失敗を認めたくなく、
事態を過小に見積もってさらに事態を
悪化される、という悪癖がある、
と考えれば、
 
やたらキャピキャピした政策
(オリンピック、万博、リニアなど)を
打ち出したり、
自国のことはほっておいて、
他国のことばかり問題にする
(テレビや新聞記事が韓国のことをやたら取り上げたり)
時は、
 
ヤヴァイ現実を隠そうとしているのでは?
と考えて、情報収集する必要が
あると思いました。
 
話がそれました。
 
さらに話をそらすと、
オリンピックとフクシマの現実の改善
とは全く関係ないのに、
それがあたかも関係あるかのように、
オリンピックを開催すれば
フクシマの汚染された地域が
良くなると勘違いする人が多いのはなぜなのか。
 
これは、ダイエット広告思考を
そのまま当てはめているから
ではないのかと思ったのです。
 
ダイエット広告には、
スリムな体型のニンゲンと共に
何かしらの食べ物などが
一緒にあります。
*写真はイメージ*です。
とわざわざ一言つけてくれている
ものもあります(あまりないけれど)。
 
つまり、
モデルと一緒に写っている食べ物を
食べても痩せたり筋肉がついたり
するわけではないのに、
 
もしかしたら、
これ食べたら痩せられるかも、
と勘違いするパターンに似ていると
思いました。
 
その広告の食べ物と体型と
関係ないわけではないでしょう。
実際には
他の要素(睡眠時間など生活習慣)
の方が体型に与える影響は大きい。
でも、
その食べ物さえ食べれば
なんとかなる、
と勘違いがうまれる。
 
オリンピック開催したら
(この食べ物を食べれば)

線量が劇的に減る
(痩せる)
と同じ視点です。
 
話を戻しましょう。
 

これまでのまとめです。

  • 「好き嫌い」「善悪」「勝ち負け」などの
    価値判断は現実の理解を邪魔する敵である

  • 100年単位、世界地図単位のビッグピクチャーから
    現実をみる

  • 2国間での政策は、他国との関係にも影響する。世界は
    2国間ではなく、多国間で成り立っている。

  • 事実と願望を混同してはならない。
  • シグナリングを見落とすな。
  • 外政と内政は連続して一体である。

 
 
私はこれまで↑のような物差しを
持ち合わせていませんでした。
ここまで読んでこられた方で
上記のような物差しを持ち合わせていなかった方、
もう一度、この記事を読んでみてください。

尖閣周辺で中国公船が領海侵入 
日本漁船に接近 政府「繰り返し厳重に抗議」
 

菅義偉官房長官は3日の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海内で2日から中国公船が日本漁船に接近する動きを続けているとして「外交ルートで中国に厳重に抗議し、速やかに領海から退去するよう強く求めた」と明らかにした。

 菅氏は「中国公船は現在も領海内にとどまっており、2日から現場海域で海上保安庁の巡視船が領海からの退去要求を繰り返し実施している。日本漁船の保護の観点から、周囲に巡視船を配備し、中国公船と日本漁船の間に入ることによって安全を確保している」と説明。「東京と北京で、局長、公使レベルから繰り返し中国に厳重に抗議し、日本漁船に接近しようとする動きをただちにやめ、速やかに領海から退去するよう強く求めている」と述べた。

 尖閣諸島周辺では4月以降、80日間以上連続して中国公船の活動が確認され、日本漁船を追尾する例もある。【秋山信一】

引用元:https://mainichi.jp/articles/20200703/k00/00m/010/119000c
毎日新聞2020/7/3

 
少し別の角度から尖閣諸島ニュースを
捉えることがでたのではと思います。
 
そして、
 
引用した記事のこの部分。

尖閣諸島周辺では4月以降、80日間以上連続して中国公船の活動が確認され、日本漁船を追尾する例もある。

 
80日間連続して〜
 
とか言われると何か大記録達成みたいな
感じでギョッとしませんか?
 
しかしツッコミどころ満載です。
 
尖閣諸島周辺に中国公船もいるでしょう。
領海にいるのか公海にいるのか
これだけではわかりません。
80日連続というのがどれほどの
意味を持つのかわかりません。
 
しかし、物事を解釈する物差しを
あまり多く持ち合わせていない読者は、
 
「事態は深刻な方へ向かっているのかも」
 
と感じやすくなります。
 
では、なぜ毎日新聞は、
 
官房長官の発表を垂れ流しているのでしょうか。
領海にくそを垂れ流したら無害通航を
破ることになり捕まります。
 
しかし、
メディアが政府発表を垂れ流しても
誰も咎める人はほとんどいません。
 
普遍的な見方A:リスクを見積もる時、自国政府の公式声明や公式文書、
報道発表だけに依存してはならない。
普遍的な見方B:自国政府の公式声明や
公式文書、報道発表だけに依拠した報道や論考、
主張は警戒する。鵜呑みにせず疑う。
 
です。
 
メディアの役目とは一体なんなのか?
権力が暴走しないように監視するためでは
ないのでしょうか?
 
こうしたメディアの問題意識がゼロ
な状態の詳しい話は、
 
烏賀陽弘道(著)
「報道の脳死」新潮新書(2012)
 
にも書かれていますのでぜひ。
 
私はメディアには期待していません。
 
マスコミをマスゴミとヤジる人も
多くいますが、
そういう人は結局、自分の頭で
考えることを放棄して(自分で勉強するのを嫌って)、
他の人が変わることを望んでいるように見えます。
 
現実を正しく理解し、
リスクを見積もり、
戦略を立てる、
 
このためには、やはり
現実を多様に解釈する物差しが
必要です。
 
そしてそれは、
自分自身の頭の中にしか
持ち合わせることができないのだと
思います。
 
国際関係を理解するだけではなく、
もっと身近な、自分の人生にまつわる
諸々の問題もこうした
普遍的な見方は役に立つと思っています。
 
 
次回は、
最終講義です。
 
自由トーク、質問コーナー
もあります。
 
私の関心は「食べ物」です。
自分が畑仕事をしている、
というのもあり「食べ物」の関心が高いです。
 
とはいえ、目の前の
「食べ物」と「国際安全保障」とが
どう繋がるのか。
 
これは講義の中でも触れていますが
 
安全保障は軍事だけではない、
ということです。
 
国益を最大にするため、
自国民を危険な目にあわせないため、
に安心な状態を提供するのが
国家の役目です。
 
食べ物の多くが外国から輸入されています。
そして、いくら国産といえど、
タネは海外で採種されていますし、
作物を栽培するための機械、運ぶための車は
石油で動きます。
肥料や農薬もそうです。
 
農林水産省も自給率up政策を
掲げています。
私はこの自給率の議論をもっと
掘り下げて解釈したいと思って
この講座を受講しています。
 
自分の中では、
 
国の進めている農業政策は
国益に繋がっているのか?
 
という根本的な疑問もあります。
 
国益が失われるというのは
「美味しい食べ物」が消えてゆく、
ことです。
 
美味しいは、
 
(タネ×栽培者)×(食べる環境)
 
で決まります。
 
(タネ×栽培者)を最大限にするのは
私の役目、農家の役目です。
 
しかし、食べる環境というのは
消費者が決めます。
 
大げさな話かもしれませんが、
戦争状態になった時、
私は、今のように落ち着いて
食事はできないのではないかと
思うのです。
 
つまり、美味しい食べ物の
バックグランドには常に平和の
空気が流れていないといけません。
 
そのためには戦争を知る必要が
あります。
 
食べ物を海外に依存している日本
で住んでいる限り、
戦争は避けねばなりません。
 
そのために、
私は「食べ物」という
視点から安全保障を考えてみたいのです。
 
今月末までに質問を考えたいと
思います。
 
今回も面白い講義ありがとうございました。
 
おしまい。