今で言うところの農業指南書である。
元禄十年とか言われてもいつの時代かピンとこない。
などの雑穀から茄子やかぼちゃなどの野菜、
栗や柿などの果物、松や杉などの木たち、
など多岐にわたる。
=面白かった点(1)=
=面白かった点(2)=
まなべ農園では小便はかけない。
=面白かった点(3)=
=面白かった点(4)=
面白くてたくさん笑った(ごめんなさい)
タネを撒き散らしたと言うべきかもしれない。
=面白かった点(5)=
リズムある文章。
特に唐辛子の項目。
大体の項目のはじめに
〇〇の中でもいろんな種類あり、
みたいなことが書かれている。
その中でも、一番、氣合いの入った
のが唐辛子(本書では「蕃椒、ばんしょう」)
である。
其實
赤きあり、紫色なるあり、黄なるあり、
天に向ふあり、地にむかふあり、
大あり、小あり、
長き、短き、
丸き、角なるあり、
其品さまざまおほし。
*筆者注…冒頭の其實は「そのみ」と読む。實は実の
ことである*
ここまでリズミカルな
記載は唐辛子だけだと思う。
=面白かった点(6)=
陸稲(おかぼ)のことが書かれてあった。
米といえば、水田で栽培するものだという
常識がはびこっているが、
常識があれば非常識もあるのが常で、
畑で米を栽培する、
それを陸稲という。
当時は、畠稲(はたけいね)と呼んでいた
みたい。
昔は知らないが、
畠で作る稲より
水田の稲がやっぱり美味しい
というのが現代の常識である。
確かに、米はうまい。
=面白かった点(7)=
「芸」という漢字のややこしさ(笑)
芸はげいと読み馴染みの深い
漢字である。
本書の中では、
芸(くさぎ)る
という用法が出てくる。
草を刈るという意味であるらしい。
でも、
芸には耕すという文脈でも使われていたり
ややこしい。
白川静「字統」によれば、
芸・・・旧字は、藝に作り、埶声。
芸はその常用字体であるが、耕耘除草をいう
芸という字があって、まぎらわしい。
とある。
本当にその通りでまぎらわしい(笑)
結局、白川によれば、
種芸の意が明らかである
とのこと。
種芸とは草木を植えることである。
自分で書いていてもよくわからない。
とはいえ、
江戸時代は、草を生やしている農民は
栽培が下手くそと見られていた。
農業全書にも
上の農人は草のいまだ見えざるに中うちし、
芸(くさぎ)り中の農人は見えて後芸るなり。
みえて後も芸らざるを下の農人とす。
これ土地の咎人(とがにん)なり。*()は読み方。筆者が追加*
植物は根っこから生えるので
まだ地上に芽が出てなくていても
草の根は生えている。
それを刈り取っておくのは
上の農人というわけ。
草が生えてきて
刈るうちはまぁ、普通の農人。
草が生えても
ほったらかしにする奴は、
最低最悪!咎人、
つまり、罪をおかした人とまで
言い切っているのだ。
怖い世界である。
草を生やしていただけで、
なぜ、罪になるのか。
でも、この草が生えていると
未熟者農家という見方は
現代にも残っていると思う。
私はバランスを大事にしたいので
程よく、草は生えていてほしい。
で、草が生えすぎることもあるが(笑)
まぁいいじゃないか、生き物の住処に
なったり、結局、堆肥として再利用される
のであるから。
と思っている。
当時は、
草が土の中の氣を奪いとる
と解釈されていた模様。
氣の根源は太陽エネルギーでもあるので
奪い取るというより循環しているだけ。
当時も今も、
土の中を氣をめぐらす
(実際にそんな記述がある)こと、
要は
土中の微生物が活発に働き、
植物がのびのびと暮らしやすい
環境を整えることは
今も昔も大切である。
なんてことを思った。
おしまい。
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