【土着菌というものを採取しました】

※怪しい菌ではありませんので
安心して読み進めていただければと
思います※
 

ちなみに、筋ではなく菌です。
念の為お知らせまで。
 
 
まなべ農園では、土壌を大切にします。
野菜を大切に扱うことはもちろんのこと、
野菜が育つ環境(土壌)も心地よいものに
整えることを実践致します。
 
それが美味しい野菜を提供することに
繋がると考えているからです。
 
具体的には
土の中の微生物がのびのびと生活できるような
環境を整えてあげることです。
 
微生物がのびのびと暮らせる環境というのは
つまり、
 
土壌に多様性をもたらす
 
ということです。
 
例えるなら、
土壌の世界に
 
粒あん派もいていいし
こしあん派もいていいし
白あん派もいていいし
煮小豆派もいていいし
 
と言うように互いの異なる価値観を
認め合い、その上で生活していく世界です。
 
ちなみに、
粒あん派撲滅運動家と言うように
過激派と呼ばれるタイプもいていいのです。
 
ブルーハーツの言葉を借りれば
 
”いい奴ばかりじゃないけど
悪い奴ばかりでもない”
 
そう言ったところでしょうか。
 
さらにいえば
ただいるやつもいていいのです。
 
こしあん派でもなく
粒あん派でもなく
 
まぁなんでもええけど
 
と言ったタイプです。
 
横山 和成 監修
『図解でよくわかる土壌微生物のきほん:
土の中のしくみから、土づくり、家庭菜園での利用法まで』
によれば
 
”土壌1グラムあたり(一円玉と同じくらいの重さ)
1兆個を越す微生物が生きている。
種類は千種類以上でそのほとんどが新種である。”
 
とのことです。
 
安心してください。
単位を間違えて書いている訳ではございません。
たった一グラムの土の中に
1’兆’個の微生物が暮らしているのです。
 
どれだけおるねん。
と私はびっくりしました。
 
更に、種類も千種類以上って。
その関係性の中で成り立っている
土、凄すぎやろ!!!
 
と思ったのです。
 
だから、
野菜が育つにあたり
この素晴らしい環境を整えるのです。
 
これは余談ですが
土壌消毒といって、土壌を消毒し
その上で必要な肥料を加え
野菜を育てるという形の農業もあります。
 
 
私は、
髪を洗うときはシャンプーを使いませんし、
パンをこねるときは、常在菌を活かしたいので
ピカピカに手を洗うこともしません。
 
別にシャンプーや殺菌消毒
を否定している訳ではなく
私が大切にしたいのは
 
“菌”
 
なので、それを大切にする手段を
施しているにすぎません。
 
ですから、
土壌においても
大切な微生物が暮らしているので
(この投稿では菌=微生物と
思っていただいて結構です。)
 
その暮らしをよりよくして
野菜が健康に育つ環境を整えて
いきたいものなのです。
 
そこで、
 
【土着菌採取】
 
です。
 
畑にはすでにある程度の微生物が
暮らしているので
そのまま耕して
タネを撒けば
野菜は育ちます。
 
ですが、
借りる畑の土壌の状態は
場所によって様々です。
 
場所によっては土が痩せてしまって
土が本来持っているポテンシャルを
最大限活かすことができないかもしれないのです。
 
ですから、
私が菌を畑に撒いて
そのポテンシャルを発揮できるよう
お手伝いするのです。
 
菌を畑に撒く
というのは何も怪しい話ではありませんので
安心してこの後も読み進めてくださいませ。
 
段取りとしては次のようなものです。
 
①まなべが菌を採取する
②菌を培養する
③畑に撒きやすくするため米ヌカに
菌を住まわせる
④米ヌカを畑に撒く
 
この投稿では
一番重要な①のことについて書いています。
 
果たしてまなべは菌をどこから採取
したのでしょうか。
 
そのお話です。
(ちなみに、採取日は
4月30日満月の月明かりが輝く早朝です。)
 
・・・・
 
 
午前二時。天体観測をすべく、
フミキリに 望遠鏡を担いでった
 
わけではありません。
 
この日は菌を採取すべく
早起きをしました。
 
予定では午前3時に起床予定でしたが
1時間早く目覚めました。
 
しかもあろうことか
起きる直前にパンを食べる夢を
見たので、
 
パンを食べたい欲求状態
 
での起床です。
 
しかも
午前二時にもかかわらず
キジ(桃太郎が仲間にした鳥)
の鳴き声が聞こえます。


キジ


 
今、何時やとおもとんねん!
午前二時やぞ!
キジの体内時計どうなってるんや!
ぶっ壊れてるんちゃうか!!
 
と思ったところで、
 
「あなたの体内時計の基準を
私に押し付けないでください。
私が何時に鳴こうが勝手でしょう」
 
というキジからの反論が聞こえて
きそうでしたので反省しました。
 
自分の基準をキジに押し付けては
ならないのです。
 
出発時間まで約1時間。
寝起きにかかわらず
 
パンを食べたい欲求状態
 
にありましたので、
パンをこねることにしました。
 
発酵中に作業をして
作業後にパンを焼いて食べる
作戦に出たのです。
 
我ながら名案です。
 
早起きは三文の徳とは
こういった類のことを指すのでしょう。
 
こねこね。
そういえば、
パンは小麦粉から練ります。
(そういわなくても)
 
小麦を製粉して
小麦粉にして
水やパン酵母や塩や砂糖を加え
こねるのです。
 
こね始めは、カオス状態です。
(深い学問的な意味合いはありません。
ただなんとなくその状態を想像していただけば)
 
しばらく経つと
いい感じでまとまってきます。
 
すごいと思う瞬間です。
 
例えば、花瓶を割ってバラバラにして
元どおりに修復するのは不可能でしょう。
 
ですが、
小麦は製粉されバラバラにされても
再びまとまり、
パンへと進化する
その過程がなんと素晴らしいことか。
 
と考えているといい感じで
生地が仕上がりました。


生地(ねじってくるっと丸めてパン)
 
話が逸れて申し訳ありませんでした。
 
これから菌を採取しに行きます。
どこから採取するかと言いますと、
 
【畑の近くの元気そうな草】
 
から採取いたします。
 
もっとわかりやすく言えば
 
【草】
 
です。
 
草に菌が住んでいらっしゃいますので
そこから採取するシステムです。
 
草もよく見ると、
他のと比べて大きいなぁ
とか
元気良さげやん♪
 
といったものが観察できます。
 
きっとこういった類の草には
元気良さげな菌が
住んでいると仮定し
その菌を頂くのです。


左のほうが元気が良さそうなので左の草を採取します
 
さらには、できるだけ様々の種類の
草からゲットします。
 
いろんな草がいた方が
多様性が生まれそうだと
仮定しているためです。
 
昼間の明るいうちに
目星をつけておき
早朝、摘み取ります。
 
明るくなるだいぶ前ですので
昼間の観察が大切です。
 
ヘッドラップをつければいいのですが
当日、うまく電池が入らず
本当に暗い中、摘み取りました。
 
しかし、
幸いなことに
満月の月明かりのお陰で
作業がはかどったことはいうまでもありません。
 
満月ありがとう!!
 
摘み取る
と申し上げましたが、
この表現には適切ではないかもしれません。
 
頂きますと感謝しながら
どんどんと
ちぎっていく感じです。
 
それなりの量が必要になるので
(70リットルのビニール袋2袋分くらい)
 
摘み取る
といった優しい動作ではないことを
正直に申し上げます。
 
ノコノコと時間をかけていると
太陽が顔をだしてきます。
 
これは、ドラキュラが
太陽の光で弱るように
菌も太陽で弱るようなのです。
 
ですから、
早朝の作業になる訳です。
 
できれば良い状態で採取したい。
そのような想いがあります。
 
さて、無事に草を集めてきたところで
次の作業に入ります。
菌を培養させるという作業です。
先述の②にあたります。
 
草を細かく切り
砂糖を加え(菌のエサ)
漬物樽に入れ発酵させます。
 
漬物樽もまさか草を入れらるとは
思っても見ないでしょう。
 
そして何日もかけ発酵させると
草から水分が出る訳であります。
 
その水分には菌が沢山います。
その菌を米ヌカに移住させ、
(③の作業)
 
畑に撒く(④の作業)
といった流れになります。
 
ちなみに、
米ヌカに菌を移住させた後の状態を
一般的には
 
ボカシ肥料と呼んでいます。
 
こういった類の肥料は
アウトソーシングできます。
 
ですが、まなべ農園では
肥料に関しては外注しません。
 
なぜなら、
私の畑にあった肥料は
自分で作るしかないと考えるからです。
 
私の畑は、標高800メートル近くに
位置しています。
肥料をよそから持ってきて、
 
さぁ!畑に馴染め!
 
と言われてもなかなか難しいものがあると
感じています。
ちなみにこれは私の感覚です。
 
美味しい野菜というのは
少なくとも
生産者と畑の土の関係が
仲良くないと育たないと思うのです。
 
今回のボカシ肥料にはもちろん、
漬物樽に入れる時
私の常在菌も入っています。
 
直前にパンをこねているので
もしかしたらパン酵母も入っているかも
知れません。笑
 
畑の近くの草からとった菌が
私の菌と出会うことで
何かしらの
何かが起こりうるのです。
 
これは、世界でただ一つ、
唯一無二の肥料となります。
 
これがおそらく
まなべ農園の野菜の味に反映されて
いくのでしょう。
 
 
野菜の味も生産者によって違う
と言われます。
 
私は、野菜を食べてくれた人に
一生健康で過ごしてほしいと考えています。
 
そして
その方が存分に個性を発揮し
他の誰でもない自分自身の人生を
楽しんでいただくことを願っています。
 
そのために
まなべ農園の野菜ものびのびと
健康に美味しく育ってほしいと思っています。
 
 
野菜のポテンシャルは素晴らしいものが
あると確信しています。
すごい野菜を食べた人が
すごくないわけがないのです。
 
一人一人がすごいのです。
そのすごさを
畑から提供したいと考えている次第であります。
 
最後までお読み頂きありがとうございました。


作業が終わる頃
北アルプスが綺麗に見えはじめました
 
 
 
ー追記ー
・今回の作業の様子は動画でも説明いたしました。
よろしければこちらも合わせてご覧ください。
 
【土着菌を採取しました!】
 
 
この動画の1分30秒あたりにキジの鳴き声が収録されています。
こちらも聞いてみたい方はどうぞ。
 
ねじってくるっと丸めてパン
・パンは美味しく頂きました。
にしても、石窯オーブンほしい笑