夏の野菜の出荷に向け、畑の準備も始まっています。
僕が今年借りる畑の一部は、元々水田でした。
なので、昔は米が育っていた場所です。

畑と違い、水はけがよくありません。
基本的には(もちろん野菜によりけりですが)
畑は水はけの良い環境にしたいです。

僕は、シャワーを浴びた後、ずっと濡れっぱなしは嫌いです。
濡れたら乾かすというのが気持ちいいと思います。

水田では米を育てるのが一番なのです。
が、事情もあり、僕はここを畑として活用したく、
せっせと水はけ良い環境を整えています。

それが、溝を掘るという行為です。
溝を掘ることで、水はけが良くなり、
野菜も元気に育つというわけです。

溝ほりは、ショベルカー(バックホー)を使えば、
簡単にホイホイ掘れます。
残念ながら手元にないので、
スコップを使ってえっさほいさ掘っています。

これから、本題に入ります。
掘っていると草も見かけるわけです。
僕は、とある一つの草を見つけて、

「この草の根っこ見たろ」

と思い、溝を掘るのを中断しました。

瀧本敦著
『ヒマワリはなぜ東をむくか 植物の不思議な生活』
中公新書 1986年
によれば、

”植木鉢に一本のライ麦を植えて4ヶ月育てたのち、
その中にはびこっている根を一本一本ていねいに測定したところ、
その全長は約620キロメートルになり、(以下略)”

ということです。
このエピソードは、アメリカの大学の教授の研究から引用されています。

この話は、ライ麦です。
植物には基本的に根っこがあります。
僕が見つけた草にも根っこがあります。

スコップで掘って根っこをみました。

流石に、620キロメートルはないなと
思いました。が、

同書によれば、

”(続き)これに根の表面に生えている小さな毛(根毛)を加えると、
全長は実に約11,200キロメートルにも達したという。
(中略)シベリア鉄道よりもはるかに長く、地球の三分の一周に近い長さである”
ー引用終わり

つまり、僕がパッと見、眼で確認できる以外にも
さらに、細かい根っこが存在しているわけです。
きっとこの草にもあるわけです。
となれば、すごい距離の根っこがこの草にも生えている
のだなと感心した次第であります。

確認を終えた後、掘り起こした草は
ぽいと捨ててしまえばいいのですが、
なんだか愛おしくなり、
埋め戻しました。

草を埋め戻すのは、なかなかない経験です。
この草も後々トラクターによって耕されることでしょう。
ですが、
なんと言えばいいのか、
戻したくなったのです。

ありがとう、草さんと思いながら。
君の根っこはすごい。

ということは、植物の根っこもすごい。
ということは、野菜の根っこもすごい。
ということは、すごい野菜を食べる人間は、
きっとすごいのだろうと思いました。

ずっと「草」と言い続けていましたが、
ところで、

『君の名は?』

ーハルジオン。春紫苑。
花言葉は、追想の愛。
追想とは、過去を思い出して偲ぶこと。
愛とは、・・・。
きっとこの草に目が留まったのもーー

*もしかしたら違うかもしれません。
開花を待ってみます。
*この翌日トラクターを使う前、
別の場所に移籍しました。

追記
ーーカンパ報告ーー
いつもありがとうございます。
この度は、資材と野菜のタネにあてさせていただきました。

・野菜のタネ・・・21,951円
・資材・・・3,226円

今後ともよろしくお願いいたします。