「これはタネ採り用のネギですか?」
僕は隣の畑で作業していたお姉さん(84歳くらい)に一声かけた。
そしたら30分くらい話が続いていた。
色々話してくれたので忘れないようにメモ。
一般的にはお婆さんと呼ぶことが多いが、
ここでは、コマチ(仮名)さんと呼ぶことにする。
コマチさんは、
昨年までタバコを栽培していた。
タバコの葉っぱである。
タバコを栽培している農家さんは
少なくなり、私の住んでいる村では
2020年現在、1戸だけだ。
去年は、2戸。
コマチさんは今年になって
栽培をやめたというのは
知っていたが、直接話を聞くことが
なかったので詳しいことを聞いてみたい
と思い、
「これはタネ採り用のネギですか?」
とコマチさんの畑に生えていたネギを
指差して質問した。
知っていても質問する。
隣のナンパ爺から教わった、
ナンパテクニックの一つである。
おかげでコマチさんは
いろんなことを話してくれた。
タバコをやめたのは
『もぅ、歳じゃけんのぉ』
コマチさんは84歳で
一緒に作業している旦那さんは
94歳。
タバコの栽培を始めたのは、
昭和33年くらいからで、

かれこれ60年以上タバコ一筋。
最盛期で60アールくらいの面積を
耕していた。
ここは中山間地域。
平らでまとまった大きな畑は
ほとんどない。
ゆえ、傾斜地でタバコも栽培していた。
傾斜地など、
畑の形、場所によっては機械が使えない
場合があり、全て手作業で耕していたそう。
スコップで深く耕し
そのあと、クワで耕す。
雪が降る前に、
翌年の畝を作ったりしたこともあったそう。
そんな感じの話。
今はそば畑が広がっている。
これは村の役場で管理している
蕎麦事業?の一つ。
タバコの肥料がよく効いているせいか
ただでさえ成長が早いそばの
成長スピードがさらに早い笑
高齢化の波を目の前で
感じた出来事だった。
あと10年したら日本の農家さんは
どうなるのだろうなぁ。
おしまい。
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