種子法廃止に考える 知識は正しくありたい

今回の記事では種子法廃止について
信州大学の先生がわかりやすくまとめられているので
その投稿を引用させていただきました。
(先生の投稿は文末にございます。)

 

ありがたいまとめ記事であります!
知識は正しくありたい。

私の中で農家の役割というのは
人々のお腹を満たす野菜を生産するだけでは
ないと思う。

世の中の関心事、
もちろん今回の種子法の他にも
遺伝子組み換え、F1種、
政治や国際情勢や教育
について自分なりの考えを持っておくことが
大切だと思っている。

それには知識が必要で
知識は正しくなければならないと思う。

人に謎の不安感を与え
恐怖心をやたら植え付け
安心神話を唄い
高額の壷を売りつける。
これほど悪徳な商売はない。

しかも
高額の壷を買ったところで
何も解決しない(笑)

私は美味しい野菜を提供したい。
お腹を満たすのは当たり前で
心も満たしたいし
なにかも満たしたい。
“なにか”とは
なにかである。
うまく言葉で説明できない。

というわけで
畑も頭も日々勉強である。

なんやかんや
結局のところ

種はすごいのだ!!

である。

昨年12月21日に東京外国語大学で行われた
「社会科学で考える種子と私たちの関わり
-種子が消えれば、あなたも消える-」
西川芳昭先生の話を聞いて、

種そのものの魅力に惹かれた。

頂いた資料の中で
西川先生の言葉を引用したいと思う。

ー引用はじめ

〝種子法は、国の責任において主要作物の種子を農家に供給することを決めた世界的にも優れた法律だったが、奨励品種制度が農家の品種を選ぶ権利と能力を奪ってきた側面もある。

他方、自由に世界を旅してきた種子の側から見ると、
「日本の種子を守る」などという近視眼的な考えは、人間が種子を所有していいと考える点で、種子の持つ自由に対する冒とくであり、多国籍企業による遺伝資源囲い込みと基本的に同じ思考である。

種子法の廃止は非常に残念な出来事であるが、むしろこれをチャンスと捉え、多くの人が趣旨の価値を見直し、日本だけでなく世界中の人々が人と種子の関係を大切にする方向に社会が進むこととを願っている〟

ー引用終わり

今日ポテトチップスを食べながら
やっぱりじゃがいもすごい
と思った。

中尾佐助著
「栽培植物と農耕の起源」
を参考にすればじゃがいもは、遠路はるばる
アンデス山脈からやってきた。

私の夢はウユニ塩湖に行って
ポテトを揚げ、ポテチにし
ウユニ塩湖の塩で味付けした
ポテトチップスを食べることだ。

書いてるだけでヨダレが出てくる。

今日食べられたポテトチップスも
当たり前だけど、
加工会社さんのおかげで食べられた。

中尾氏の同書によれば

〝農業の起源、その発展を見るには、その側面すなわち作物の方からそれを眺めてみるのが、いちばん大切な方法となるだろう。(中略)
つぎに重要な点は、作物の加工、触法など、生産物を人間の胃の中に入れてしまうまでの過程である。〟
ー引用終わり

何百年何千年前からアンデス山脈から
旅をして私の胃袋に入ったじゃがいも。

その間、飢餓から何度人類を救ってきただろう。

やっぱりじゃがいも
すごい。

太るとか
健康に良いとか
そんなの関係なしに

美味しいから食べる。

私は何千年後の未来の人類にも
美味しい野菜を残しておきたい。

きっと宇宙人も地球の食べ物の美味しさに
びっくりするはずだ。

地球から種芋を自分の星に
持ち帰り
じゃがいもを栽培し
ポテトチップスを食べている宇宙人
もきっといることだろう。

ー遠い未来遥か彼方の銀河系でー

宇宙人A「このジャガイモ、メッチャウマイノダ」

宇宙人B「ワハハ、イイダロウ! 地球という星からモッテカエッテキタ。」

宇宙人C「シカモ、この調理法は、
アブラデアゲルというコウトウテクニックヲツカッテイルデハナイカ。

宇宙人Z「ワレワレハナニモタベナクテモイキラレルヨウニシンカシテキタ。デモ、
コンナニオイシイものがコノウチュウニハ存在するのだナ。
コレカラハ、農耕をハジメヨウカ。」

宇宙人X「農耕がはじまって滅びた惑星もアルヨウデス。
このジャガイモトヤラヲサイバイスルニハもっとケンキュウガヒツヨウカト。」

宇宙人B「Xよ。アンズルコトハナイ。
チキュウトイウホシハ、センソウモクリカエシテキタホシだ。
ダガ、このポテチのオカケデ、センソウもナクナリ、ヘイワガオトズレテイル。

ジャガイモノポテンシャルヲシンジルノダ」

宇宙人X「ワレワレノホシニハ、

ジュピタートイウ品種ノジャガイモをが既にソンザイシテイルヨウデス。
アースジャガイモがヤッテクレバ、ジュピターはドウナッテシマウノカ」

…続く(続かないけれど)

次回予告(次回はないけれど)
「急遽ワレワレノ惑星にやってきた、
ジャガイモ「アース」。
ジャガイモ「ジュピター」の存続危機。

果たしてワレワレノ惑星から
ジャガイモ「ジュピター」
は消えてしまうのか。

宇宙人Bのくだした決断とは…

全惑星のポテトチップスファン必見。

ーーーーー

申し訳ございません。話が逸れました。

その頃には太陽光なしで育つじゃがいもに
進化しているかもしれない。

しかしながら、現代の私たちは、
広い意味で見れば
太陽エネルギーのおかげで生活している。

植物の光合成がなければ
車にも乗れていないし、
電気も使えていないだろう。

で、
結局ところ

種はすごいし
太陽もすごい。

それを食べて生活している
人間もすごい。

みんなすごい。

今回は、すごいばっかり言った。

下記おすすめの書籍である。

・東邦出版
『自然栽培vol4 2015年秋号 -タネの秘密 』

・コモンズ 西川芳昭著
『 種子が消えればあなたも消える 共有か独占か』

書籍「自然栽培」では
私の好きなライターさんが
西川先生を取材した記事を執筆されている。

先述した東京外国語大学の講義にも来られていた。
ライターさんが著者や取材現場にあたり
一次情報を得るのは、なんと素敵な事だろうと
思う。

追記
農業研修が始まってから
「白小豆」「丹波大納言小豆」
は自家採取してきた。
と言ってもまだ今年で3年目であるが。

昨年は、
「花豆」「黒豆」「大豆」「謎の豆」
「さといらず」「小豆」を自家採取した。

豆ばっかりや(笑)

松島 憲一 信州大学大学院准教授
2018年5月3日のフェイスブック投稿記事より引用

最近、種子法や種苗法に関して、
明らかに間違った解釈をされておられる方に出くわす機会が
多くなってきてしまったので。
ちょっとまとめておきます。

 廃止された種子法、正式名称「主要農作物種子法」は主要農産物であるイネ、ダイズ、コムギ、オオムギが対象で、それらの作物品種の原種・原原種の生産と安定供給を都道府県がちゃんと実施できるようにするための法律でした。

 なので、種子法が廃止されたことで、農作物の自家採種ができなくなるとか、ましてや伝統野菜の種子を伝承してきた農家が自家採種できなくなると思い込んでいる人がいますが、そういうふうにはならないです。

 また、種苗法21条は新品種として登録された品種の権利を示す条文。この条文をもって生産者の自家採種が一切禁止されていると思い込んでいる人がいますが、それも誤り。

 確かに、農林水産省に品種登録されていて、その権利が育成者にある品種で、さらに農林水産省が設定した品目の範囲に入る品種であれば、その自家採種に制限がかかります。

 しかし、品種登録されたものでも権利の期限が過ぎているものや、もともと品種登録されていない伝統野菜、在来作物を自家採種するのは全く問題ないです。

 登録された新品種は種苗会社や公的農業試験場が苦労して改良してできた品種であるのでその権利を守ることはあたりまえ。むしろちゃんと日本の種苗会社や公的農業試験場の育成品種の権利を守っていくことが、日本の農業を守ることに繋がります。

 一方で伝統野菜や在来作物は長年、何世代にもわたり種子を継いできた品種であるので、その地域の人たちの苦労や歴史を無視するような行為も避けなければならないのです。

引用終わり