菜暦書① まなべ農園の仲間たち

数回にわたりまなべ農園で栽培する野菜を紹介します。


まなべ農園の理念に共感した野菜たちが僕の元にやってきます。
なんでもかんでも採用するのではなく
まずは何より農園の目指す方向が野菜さんと一致していることが大切です。

書類選考を経て、面接試験という名の食事をし合格した野菜たちがまなべ農園で育つことになります。
書類選考の際お持ちいただくのが履歴書ならぬ
’菜暦書’
というものです。それを見ながら面接試験をしていきます。

野菜たちがどういう思いを持って僕と一緒に育ちたいか
書いてくれたものがあります。
それをみなさまに公開します。

きっと、親近感が湧くと思います。
まずは通過第一号「あずきちゃん」
の菜暦書をご覧ください。

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小豆ちゃん(本名:大納言小豆)

僕:君はどこからきたのか教えてください。

小豆ちゃん;野口のタネ http://noguchiseed.com/hanbai/
で販売されていた大納言小豆でございます。
真鍋さんが2016年6月頃、(確かまだ東京で生活していた頃かと思います)
埼玉の飯能市にある野口のタネさんに足を運んだことがきっかけで知り合いました。
その頃の真鍋さんは和菓子が好きで「農園やるなら小豆も作らなあかんやろ!」
とよく呟いていました。

わざわざ足を運ばなくてもネットで注文できるのだからタネをネットで取り寄せてもよかったと思うのです。
でも、まなべさんはわざわざ電車とバスを乗り継いで私に会いにきてくれました。
それがとても嬉しかったのを覚えています。

僕:そうでした、そうでした。で、その後、君は畑に植えられたの?

小豆ちゃん:はい、農業研修が始まった2016年7月に社長に「この小豆植えていいですか?」
と真鍋さんが聞いたのを覚えています。私を出荷するのではなく、
種とりをして来年、再来年、どんどん増やして、独立するときに、長野の気候にあったタネに
してそれを栽培すると常々言ってました。
その頃から真鍋さんは種とりの素晴らしさを知ってるなと感じていました。

社長も種とりのプロですからそのあたりの奥深さを共有されていたので、私自身とても
育っていて楽しかったです。
で、無事に収穫を迎えてタネを取って、それを今年2017年も植えて、収穫して、
という流れで来ています。
きっと来年はわずかではありますが出荷できるくらいの収量は確保できるかと自負しています。

僕:君は素晴らしいね。そんなにも僕との出会いを覚えていてくれて。僕も嬉しいよ。君は「大納言小豆」という品種だけれども、小豆業界を代表していると思って、君たちの素晴らしさをアピールしてください。

小豆ちゃん:はい、私たちは和菓子によく使われます。餡ですね。真鍋さんも和菓子屋さんで働いていたのでよく知っているかと思いますが

餡ってとってもとっても美味しいですよね。

私たちが居なかったら存在しないお菓子です。それだけで十分アピールになっていると思いますがこのまま続けてよろしいでしょうか?

僕:どうぞ♬

小豆ちゃん:ありがとうございます。
一言で言えば、「小豆のポテンシャル、ヤバイ」ですよ。になります。
美しく、健康になりたいのであれば200%食べたほうがいいです。
ほんまにほんまに食べたほうがいいです。
美味しさももちろんなのですが、栄養価的に見てもほんまに優れております。

一言で言えば、「ポリフェノール、ヤバイですよ。」になります。

アンチエイジング食材と言えばわかりやすいでしょうか。老けるってのはつまり体が酸化してるって事です。酸素もないと生きていけませんが同時に毒にもなりうるのです。その酸化をやわらげることができるのがポリフェノールの役割です。ちなみに私たち小豆には、赤ワインの2倍以上のポリフェノールが含まれています。

内面から美しく若々しくありたいのであれば普段から食事に取り入れる必要があると強く感じています。でも、小豆を炊くのは大変時間のかかるものです。それは重々承知してます。
ただ、煮小豆の状態で売っているものもありますから、それをご飯に混ぜて食べてもいいでしょう。

僕;君は素晴らしい!
小豆ちゃん:でも、やっぱり手軽さていう面で見ると私たち今の時代にあってないのかなって思ったり。時短食材からは程遠いし、なんか地味なイメージが付きまとうし、、、

僕;どうした?君らしくないぞ。よく聞いて。あなたの価値は、どこにあるんだい?たくさんの人に食べてもらえることがそんなに大切?たくさん売れること=価値があること? もちろん、世界中の人に小豆ちゃんの素晴らしさを知ってもらいたい。そんな思いはあるよ。
 でも、そこで華やかな広告をうってイメージ最高に良くしてさ、全部、煮小豆にして出荷してさ、小豆ダイエットブーム巻き起こしてさ、またすぐに忘れ去られてさ、ってこと望む?

僕はね、家でコトコト小豆を煮るのが大好きだよ。炊いてる最中のあの香りがなんとも言えないよね。至福のひとときだと思う。それで餡子になって和菓子になるんだよ。
和菓子に限らず、食事ってのは五感の芸術なんだ。
例えば「夜の梅」と聞いて羊羹を思い浮かべる人は和菓子通だ(笑)。

でもこれは、羊羹の名前。菓名ってやつだね。
羊羹を切った時に小豆の粒粒が夜に咲く梅のように見えるからそんな名前がつけられたんだよ。へーってなった?それが聴覚で味わうってこと。でもその中にはコトコト煮ている小豆の音も含まれているんだ。
なんか素敵やん?
って思った? そこには、時短からは発生しない価値があるよね。

そんな価値に共感してくれる人に小豆を食べてもらいたいな。
もちろん、忙しい時には煮小豆を使うことを大いに推奨する。
君はいろんな角度から見ると本当に美しいってことをどんどん伝えていこう。

うどん県。それだけじゃない香川県。
餡子。それだけじゃない、小豆ちゃん。

一言で言えば、「小豆のポテンシャル、ヤバイ」ですよ。になります。
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ということで、小豆ちゃんを採用しました^^
こちらが今公開できる面接の情報です。
小豆ちゃんの個人情報も含まれるので全部を公開するには至りませんでしたが
まなべ農園で育つ価値のある野菜だと感じて頂けたと思います。

今後とも随時、菜暦書を公開して参ります。