遺伝子組み換え作物って実際のところどうなんでしょう?
安全なの?危険なの?安心できる?食べても平気?」
とお思いの方へ。
日本で遺伝子組み換え作物を試験栽培している畑に見学に行った僕の考え。

長いタイトルですね笑
今回は遺伝子組み換え作物のお話です。
オーガニックの業界にいますと、遺伝子組み換え作物について
不安に思うかたも多くいらっしゃいます。
この業界にいない方でも消費者の方で遺伝子組み換えの作物への不安な声は聞こえてきます。

納豆の食品表示ラベルをのぞいてみてください。
そこには、
「大豆(遺伝子組み換えでない)」
と表示されていますね。

遺伝子組み換えでないってことは、
遺伝子組み換えである方に何か問題があるような
印象を受けてしまいます。
そのほかにも遺伝子組み換えは危険といった情報はネットやYouTubeなどにも見ることができます。
そこで今回は、
遺伝子組換えにまつわるお話をしたいと思います。
漠然とした不安ではなく、しっかりと情報を仕入れば、自分で判断して
食べ物を選ぶことができると思います。

お役に立てれば幸いです。ここで僕が言いたいのは、
遺伝子組み換えを食べろ!でも
食べるな!ありません。
遺伝子組み換え作物に関しての情報を皆さんに提供したいのです。
 

そもそも安全な食べ物とはなんでしょうか?

僕らが日常、スーパーに並べられている食品の中で安全でないものは存在していません。なぜなら、安全というのは、基準の話で、国の定める要件を満たしていればその食品は安全だと言えるからです。
そういう点で、世に出ている時点で安全であると言えます。
でも提供する側が嘘ついていたらどうしようもありませんが。。。
安全なものというのは、
人間がルールを決めてその範囲内に収まっていれば安全と言えるのです。

え、でも。。。
はい、そうですよね。いくら国が安全だよって言っても何か不安に感じる。
それが安心できないということです。

例えば食品添加物。
一昔前までは安全と判断されて、
世に出回っていたものが時を経て、
発がん性があるとして使用が禁止されたものがあります。

だから国のゆうことなんて信用できなんだ。
今、こうして世に出ているものの中にも危険なものが混じっていて
いつ禁止されてもおかしくないと。
そう思っている方も多いと思います。

そこで僕たちが受け入れなければならないのは、
そういうことはよくあることだと諦めることだと思います。
諦めるんかい!笑
そうです、僕は諦めています。
でも、だからこそ、
自分で情報を拾って、自分で食べたいものを選ぶ。
その姿勢が大切だと思うのです。

だから今、僕はこうして情報を提供しています。
僕は、科学者ではありません。
でも自分なりに調べて
今回だと日本で遺伝子組み換え作物が試験栽培されている畑に足を運び
担当者の方からお話を聞いてきました。

現場の生の声を聞くのはすごく大切なことだと思います。
ましてや、
自分の反対意見を持っている人のところへ話を聞きに行く。
それにこそ僕は価値があると思い足を運んだのです。

前置きが長くなりました。

遺伝子組み換え作物は安全?危険?安心できる?

果たして。。。

今回お邪魔したのは、遺伝子組み換え種子を作っている
モンサントカンパニー(アメリカ本社)の日本支部、
日本モンサント株式会社の試験圃場へ見学に訪れました。
(毎年見学会を行っているのでどなたでも参加できます)

人類の歴史上、生き延びるためには食べ物を食べていく必要があります。
だから、人類は、農業という仕事を始めました。
土地を開墾して耕し種をまいて収穫する。
収量を上げるため、肥料や農薬を開発し、
種も味がよくてたくさん実るように品種改良をしてきました。

こうした活動は緑の革命と呼ばれ、
世界的飢餓を解消を目指してきました。
1970年その活動が評価されボーローグ博士という方がノーベル平和賞を受賞しています。
1950年に25億人だった世界人口は1970年には36億人になり
2014年には72億人に達しました。
もちろん医療技術の進化であったり
他にも人口が増加した要因はたくさんあります。

このペースで増えて行くと、
生産量が追いつかず世界の人々のお腹を満たすことができない、
経済も成長すると、
肉を食べることが多くなり、
その家畜の餌もどんどん生産しないといけない、
という事態に陥るわけです。(すでに陥っている)

一方で、緑の革命を推進した傍、
地球環境を破壊していきました。
レイチェルカーソン「沈黙の春」は、
私たちに環境保護の大切さを訴えました。

このままケミカルな農業を続けて行くと人間が生き延びる前に地球がなくなってします。大変なことです。
農薬使用量を減らしつつもなんとか生産量を増やせないか。

そんな中、遺伝子組み換え作物は開発されました。
ここでは、今回見学したとうもろこし、大豆についてお話していきます。
とうもろこしには天敵がいます。せっかく実った実を食べる虫さんがいます。
その虫のせいで、収量が減ってしまいますから、殺虫剤を使って虫を殺す必要があるわけですね。

でも、殺虫剤を使うと環境に負荷がかかったり、それを散布する手間もかかるので生産農家にとっても使用は控えたいというのが本音でした。

そこで、遺伝子組み換えとうもろこしの登場です。

虫は、出てくるのは仕方ない。
でも、殺虫剤は使いたくない。
皆さんならどうしますか?

僕は、虫が出るのには何か原因があるので作物の育て方を工夫したりします。
でも、そんなことしていたら手間だし、世界の需要に応えることができません。
そこで生み出されてのが、
とうもろこしの実を食べた虫が死んでしまえばいいんだ。
虫が死んでしまう遺伝子をとうもろこしに組み込んでしまおう。
それが遺伝子組み換えとうもろこしです。

大豆は、どうでしょう。
大豆は、雑草との戦いです。
草取りをしないとたちまち大豆を覆い隠してしまします。
なので、除草剤を散布して草を枯らすんですね。ところがです。
その除草剤が大豆にかかってしまうと大豆まで枯れてしまいます。
大豆を枯らさないような除草剤を開発するのも大変だ。
そこで、遺伝子組み換え大豆の登場です。

大豆を枯らせなくする除草剤を作るのではなく、
除草剤がかかっても枯れない遺伝子を大豆に組み込んでしまおう。
そうすれば畑にバーって除草剤まいても雑草だけ枯れて大豆は枯れない。
それが遺伝子組み換え大豆です。

試験圃場でも
虫さんが食べると死んでしまう遺伝子組み換えとうもろこし
除草剤をかけても枯れない大豆
が栽培されていました。
比較対象として、普通のとうもろこし、大豆も植えてありました。
差は歴然。
普通のもろこしは、虫にやられていて、腐りかけていたものもあります。
普通の大豆は、除草剤をかけられ枯れてしまっています。

でも、
遺伝子組み換えもろこし&大豆はすごかった。
もろこしは、虫の被害が圧倒的に少ない。
大豆は、枯れていない!

嘘やん。除草剤かけても枯れないってすごすぎやん。
科学の力を肌で知ることができました。

と同時に、これは生産農家にとっても効率が上げられるなと感じました。
実際、見学会で一番多く質問があるのが

「わしの所でも遺伝子組み換え作物育てたいんじゃが、どうすればえんかのぉ?」
という農家さんからの声だそうです。

残念ながら、日本で商業栽培されるのはまだ先の話になりそうです。
残念ではないかもですね笑

仮に遺伝子組み換え作物が育てられる状況になっても
僕は、農薬や化学肥料に頼らない農業をしていきます。

具体的にどのように目的の遺伝子を組み込むか
詳細な技術面のお話は控えようと思います。
僕は科学者ではありません。
生半可な知識で説明して誤解を与えてはいけないと
思います。わからないことはわからないという正直な僕です。

以上、
ざっくり、遺伝子組み換えの技術発達の流れを説明しました。

ただ僕ら消費者が気にするのは、
ぶっちゃけ、僕ら人間が食べても大丈夫なの?
本当に安全なの?というところでしょう。

結論を申し上げますと、
大丈夫です。
正確に言えば大丈夫だと国や科学者さんたちが言っています。
安全かどうかを決めるのは僕ではありません。
国や科学界の方々が決めています。
僕はそれに反論できません。何も実験データがないからです。
世界の科学者や国がそう決めたのならそうなのでしょう。

あれ?ここで終わり?
そんなことありません。
結局、偉モンサン(香川で住んでいた頃、お偉い方のことを「偉もんさん」と言ってた気がする。ここでは、安全という評価をしている国や科学者さんたちのことを偉モンサンと呼ぶ。モンサントとかけています笑
うまいですね。)
のいうことを鵜呑みにして
損害を被るのはいつも僕たちです。
だからちゃんと反対意見も吟味しないといけません。

ここからは、
遺伝子組み換え作物は危険!危ないぞ!と主張している立場の意見を紹介します。
待ってました?笑

オブラートに包まず単刀直入に言いますね。

みんなグルですよー。
遺伝子組み換え種子を開発している企業も行政機関も学術機関もみんなグル。
不利なデータは隠蔽され、反対する者は追い出される。
安全という結論を出すために。
そんなことが行われていますよ。
過去にモンサントがしてきた悪事はこんなことがありますよ。
だから、
遺伝子組み換え作物は、食べない方がいいよと。
ざっくりこんな感じです。

まじかよ。
って思いましたよね。こんな話は映画の中だけと思ってましたから。
でも、冷静になってみると当たり前かもと思います。
世の権力者が自分にとっての都合のいい情報を流すことなんて。
情報操作なんて普通に行われていますよね。

今、世に出回っていている遺伝子組み換え作物への不安って
もしかしたらこんなことからきているのかもと思いました。
過去に悪事をしてきたのだから悪いやつの言うことなんて信じられない。
モンサント=悪
のイメージが成り立ってしまっている以上、それを払拭しない限り
どれだけ安全と言っても不安は付きまとうと思います。

でも。現実を見てみると、遺伝子組み換え作物は
僕たちの生活には欠かせない存在となっているのです。
世界規模で見ますと、遺伝子組み換え作物の栽培面積は年々上昇しています。
2000年に約4000万haだった栽培面積は2012年には約1億7000万ha
まで拡大しています。(単位わかりにくいな笑)

ざっくりと、2000年には日本の面積と同じくらいでしたが
2012年には日本4個分の面積で遺伝子組み換え作物が作られているのです。
日本4個分といえば、北海道20〜21個分ですね。
世界では年々栽培面積が広がっています。

日本ではどのように利用されているのでしょうか?
主にトウモロコシ、大豆、菜種が輸入されそれぞれの用途に加工されていきます。
直接その作物を口にするのではなく、家畜の餌や加工され食品添加物や食用油にされることが多いです。
例えばトウモロコシですと、
甘味料、異性化糖などに変身して清涼飲料水には欠かせないものとなっています。
直接的に口にしなくてもその恩恵は十分に受けていると言えるでしょう。
それが現実です。

遺伝子組み換え作物を摂りたくない!
と思って生きようとしたら、とても生きづらくなると思います。
そのストレスで健康を害してしまったら本末転倒ですね笑
知らぬ間に身の回りに溢れている状況になっていたのですね。
と言うか、

それって、僕たちが望んでいてたことじゃありませんか?
安くて美味しいものが食べたい。
どこ行っても不自由なく食事をしたい
そんな人々の思いに応えるために企業も努力したはずです。
消費活動は投票に例えるとわかりやすいですね。

なんでこんなに溢れてしまったのだ!?
と嘆いていたこともありました。
でも、それって、
僕たちが選択してきた結果だなと思います。
売れるものを企業は生産します。
売れないものは生産しません。
だから、今、
世の中に出回っているのは僕らが必要としていた結果と言えるでしょう。
このような現実を受け入れています。
となると、
僕が今選択しているものが後世に残っているはずです。

遺伝子組み換え作物の方がいいって言う人もいることでしょう。
例えば
これから納豆にこんな表示があればいいなって思います。

ア)遺伝子組み換え大豆を使用しています 80円

イ)遺伝子組み換え大豆を使用していません 100円

の両方の表示があってもいいと思います。
遺伝子組み換え大豆の方が安く売られているのであれば
そっちの方がいい消費者もいるはずです。
選択の自由を僕たちにください。

僕は、そのくらいの価格差であればイ)を選びます。
でも、腹減って死にそう、今すぐ何か食べないと生き延びれない状況で
目の前に遺伝子組み換え作物があれば間違いなくそれを食べるでしょう。

僕らが選択している食べ物が後の世代に残っていくはずです。
後世にどんな食べ物を残していきたいですか?
100年後千年後の人たちに何を残していきますか?

見学に行くにあたり色々な本も読みました。
その中で自分なりにいいなと思ったものをお勧めします。
モンサントのダークサイドを知りたい方は、①
身近にある遺伝子組み換えの食べ物を知りたい方は②
遺伝子組み換えが安全だと確信を得たい方は③

その中でも、②は普段僕たちが触れているものを多く取り上げてくれているので
接しやすかったです。お菓子メーカーに直接電話して遺伝子組み換え由来の添加物が使われているか
など、その姿勢がかっこいいと思います。

①マニー=モニク・ロバン 村澤真保呂・上尾真道[訳]戸田清[監修](2015)
「モンサント 世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業」 作品社
②手島奈緒(2013)「いでんしくみかえさくもつのないせいかつ」 雷鳥社
③小島正美(編)(2015)「誤解だらけの遺伝子組み換え作物」 エネルギーフォーラム

以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
お役に立てれば嬉しいです。

追記:試験圃場での撮影、YouTubeへのアップロードは許可を得ています。安心してご覧ください。
見やすいように一部動画を編集してあります。
あと、遺伝子組み換え作物に関していくら怒りを感じても栽培している畑を破壊しに行ってはダメですよ。
活動家が遺伝子組み換え畑を荒らして収穫できなくするという事件がありました。
それは、犯罪です。ダメです。

【文中に入れ忘れた考えさせられる遺伝子組み換え作物にまつわるエピソード】
2002年から2003年にかけザンビア周辺地域で主食のトウモロコシが凶作となる事態が起きました。
食糧不足に対応するためアメリカからもトウモロコシの援助が届きました。
その中に遺伝子組み換えトウモロコシが混ざっていたのです。
当時の大統領は、「毒を食べるより、死んだ方がまし」と言って受け入れを拒否。
他の国からの援助で食糧不足を切り抜けました。

皆さんならどんな決断をしますか?
リーダーという立場で
飢え死にするか遺伝子組み換え作物を食べて生き延びるか。

以上です!

最後までお読みいただきありがとうございます。