土着菌パンのまとめ記事です。
まなべ農園がどんな考えで畑を耕しているか
参考になれば幸いです。

この投稿の100字要約

◇◇◇
除草剤は安全。
しかし飲み物ではないから飲む必要はない。
当農園で使う肥料の原料、オリジナル土着菌エキス。
畑に施すものは最終的に人間に還ってくる。
そう考えるなら、私は食べる。
土着菌を。但し、パンにして。
◇◇◇

約一ヶ月ほど前に採取した、土着菌。
こちらがいい具合に発酵して、一旦完成しました。

灯油缶もパンパン

私は、畑に入れるものは
オープンにする姿勢でありたいです。
消費者が知りたい情報は、
有機栽培や無農薬栽培やなんとかなんとか栽培etc…
ではなく、その先の

具体的に何を施して
何を施していないか

だと思うのです。

有機栽培(JAS)が付いているけれど
実際にそれを見ただけでは
消費者が知りえたい情報は分からない
でしょう。

マッチョになりたいと思っている人が
マッチョシールの付いたマッチョを見ただけでは

具体的に何を食べて
どんなトレーニングを
しているのか
分からないでしょう。
それと同じです。

ですから大切なのは、

◇自分で伝える◇

ただそれだけのことです。

100%安全なものはありません。
100%安心なものもありません。

冒頭で除草剤は安全と申し上げましたが
本当にそうか?
という視点はとても大切です。

消費者が実際に何を食べているのか
知る権利はあります。
どんな風に育った野菜を食べているのか
知る権利はあります。

私はそれに応えていきたい。
正直に。

最終的にはそれが
“美味しい野菜”
に繋がるとも考えているからです。

美味しさは感じるもので
ありますから、
あれやこれや述べたところで
不味いものは不味いです。

もちろんそれを踏まえつつ、
安心という側面も提供していきます。

さて、当農園では、
基本的に(というか絶対)
農薬の類は使用しません。

なぜなら、
畑の微生物がのびのびと
活動してくれる環境を整えてあげたいからです。

【東方出版 木村秋則監修 自然栽培vol.15】
の中で山本太郎(長崎大学熱帯医学研究所・国際保健学分野主任教授。医学博士)は次のように述べています。

ーーーー(引用はじめ)
微生物の世界は、さまざまなことを教えてくれます。
菌のもつ両面性を、私たちの社会に置き換えてみましょう。
いいやつだと思っている人にも嫌な面があり、
またその逆もある。
どこから見ても、誰から見ても、

■絶対的にいいやつはいない■

というのは、菌の世界と同じようなものだと思います。

また、菌を一つの菌が失われたとしても、
ほかの菌がその役割を担うことがあります。
ですから、
個々だけでなく全体のすがた、コミュニティ
のありようを見ることも重要です。

ーーーー(引用終わり)

■はまなべがつけました。

話は少し変わるようで変わりませんが、
THE BLUE HEARTSが
「TRAIN-TRAIN」という曲の中で

”ここは天国じゃないんだ
かと言って地獄でもない
いい奴ばかりじゃないけど
悪い奴ばかりでもない”

と歌っています。

山本教授は続けて次のように述べています。

ーーーー(引用はじめ)

一つの菌が固定された性質を持っているのではなく、
多面性や柔軟性をもっている。
オリジナルだと思っていた菌が実は他の菌と
同じ役割をしていることもあるでしょうし、
菌の善悪についても、全体の構成や状況がその個性を
決めている可能性もあると思います。

・・・(中略)・・・

菌の善悪は必ずしも固定されているものではありません。
また、ピロリ菌の例のように、
悪い菌と思われているものにも役割があります。
むしろ逆せつ的ですが、「悪い菌」がいるからこそ、
生命を維持し続けることができると言えるかもしれません。

・・・(中略)・・・

現時点で、病原体だとか悪い菌だとか
言われているものが、人体や生態系という
組織またはネットワークを維持するために、
なんらかの役割を担っているかもしれません。

ーーー(引用終わり)

私は、このような考えが好きです。
そもそも農業を始めたきっかけも
この考えが根底にあるからです。

ですから、
薬を使ってしまうと

一見、我々から見て”悪”
と思えるものを排除したとしても
実は畑の中では何かしらの役割を担っていた
可能性もあり

更には、
”悪”
と思われるものだけが排除されるのではなく
近くにいた何かしらの役割を担っていた菌
までも排除してしまう可能性もあります。

こういった理由から
私は農薬の類は使わないのです。

じゃあ、何を加えているのか
と申しますと、
畑に生えている草と土着菌とを畑に入れております。

で、今回は、
以前からお伝えしています、
土着菌の採取が完了したのでそのご報告です。

(あっ、以上が前置きです)

ここからが本題です。

念のため土着菌は何なのか簡単に復習いたしますと

◇畑の周りに生えている草に住んでいる菌◇

朝日に照らされる露草
(土着菌の採取は太陽が顔を出す前に行います)

 

のことです。
これを培養して畑に施してやることで
土中の微生物の活動をより活発にしよう
ということになります。

植物が健康に育つ要素は色々ありますが
土中の微生物の多様性も重要な要素だと
考えます。

この作業はアウトソーシングはできません。
なぜなら、

菌にもその地域にあった菌が住んでいる

と思うからです。

沖縄でゲットした土着菌を長野へ持ってきて
施しても

なんだかなぁ

という感じです。

なんだかなぁ
という表現でしか表現できないのは
本当にそういう感じでしか
表現できないからです。

さて、

冒頭で、
除草剤は安全
と申し上げました。

この薬を施すことで草が枯れ、
作業者の負担を減らすことができます。

世界ではモンサントという会社が発明した
除草剤・ラウンドアップというものが
多く使われています。

今回の投稿では
この除草剤を取り巻く安全性に関する議論
は別の機会に譲るとして、

日本モンサントのWebページ
https://www.monsantojournal.jp/
に、

【ラウンドアップの疑問にお答えします。
脇森部長のラウンドアップ除草剤講座(前編)】

という投稿があります。

その中で脇森さんが

ーーー
最近ネット情報等で「安全なら飲めるのか」という声があったりしますが、そもそも農薬は飲むために作られたものではありません。
ーーー

と述べています。

仰る通りで
靴は履くために作られたのであって
いくら安全な靴とはいえ、
それを食べることはできません。

ですから、
今回の完成した土着菌エキスも
畑に施すもので
人間が食べるためのものではありません。

ですが、

食べようとしたら
食べられるよ
但し、パンにして。

ということを実践するために
実際に土着菌エキスをパンに練りこみ
焼き上げました。

これは野菜の立場にたつ
という点でも重要だと考えているからです。

野菜が何を食べているのか
を自ら試したという訳です。

それと
消費者の安心という
欲求に答えたいからでもあります。

結論、

とても美味しく頂きました。

土着菌パン

 

作り方は簡単で
パンに入れる水の代わりに
土着菌エキスを入れるだけです。

土とかは体内に入れたくないので
濾過したエキスを使用しました。

死にはしないけれど
どうなるかは分からない
今後のまなべの健康状態を注視してまいりましょう。

まぁ、土着菌パンは
人生の総食事に占める割合としては
0.01%にも及ばないでしょう。

でも、
少し摂取しただけでも
ゴツいことになるかも知れません。

それは分かりません。

人体の神秘的なシステムは
まだまだ解明されていないことが
多くあります。

そんなすごい人体には
健康で美味しく育った野菜が
似合うと思うのです。

最後までお読み頂きありがとうございます。

追記
・ちなみに土着菌エキスも飲みました。
炭酸になっていて
まぁ、いい感じでしたよ。

ですがパンにした方が美味しいです。